基礎編 単元00日々の行動と選択

基礎編 単元00

日々の行動を,
選択として捉える.

朝起きてから夜寝るまで,私たちは多くのことを決めています.何時に家を出るか,何で大学へ行くか,帰りにどの店に寄るか.この単元では,ある学生の一日をたどりながら,その中にある選択を見ていきます.

目安
約6分
操作
なし

ある学生の一日

まず,ある学生の一日をたどってみます.

朝は1限の授業に間に合うように家を出て,バスで大学へ向かいます.授業のあとは帰りに買物をして,家に帰ってからは家事や勉強をします.

  1. 7:30

    起きて,身支度をする

  2. 8:20

    家を出る

  3. 8:20

    バスで大学へ向かう

  4. 9:00

    授業を受ける

  5. 16:40

    帰りに買物をする

  6. 18:00

    帰宅して,家事や勉強をする

  7. 24:00

    寝る

一日の中の選択

この一日の中にも,いくつもの選択があります.

家を出る時刻は,8時20分ではなく,もっと早くも遅くもできました.大学へは,バスではなく鉄道でも行けます.帰りの買物も,駅前のスーパーにするか,家の近くのコンビニにするかを決めています.

どれも,いくつかの候補の中から一つを選んだ結果です.

  1. 7:30

    起きて,身支度をする

  2. 8:20

    家を出る

    選ぶこと:何時に家を出るか
  3. 8:20

    バスで大学へ向かう

    選ぶこと:鉄道とバスのどちらで行くか
  4. 9:00

    授業を受ける

  5. 16:40

    帰りに買物をする

    選ぶこと:どの店に寄るか
  6. 18:00

    帰宅して,家事や勉強をする

  7. 24:00

    寝る

選び方に関わること

所要時間や運賃,店までの距離や価格を比べて選んでいます.

大学までは,鉄道なら25分・350円,バスなら35分・180円です.この学生は,10分長くかかっても運賃の安いバスを選びました.

家を出る時刻も,バスの所要時間に合わせて8時20分にしています.帰りは,安いけれど遠回りのスーパーか,近いけれど少し高いコンビニかを比べています.

  1. 7:30

    起きて,身支度をする

  2. 8:20

    家を出る

    選ぶこと:何時に家を出るか比べること:9時の授業に間に合うか
  3. 8:20

    バスで大学へ向かう

    選ぶこと:鉄道とバスのどちらで行くか比べること:鉄道は25分・350円,バスは35分・180円
  4. 9:00

    授業を受ける

  5. 16:40

    帰りに買物をする

    選ぶこと:どの店に寄るか比べること:スーパーは安いが遠回り,コンビニは近いが高め
  6. 18:00

    帰宅して,家事や勉強をする

  7. 24:00

    寝る

条件が変わった場面

鉄道が速くなったら,同じ手段を選ぶでしょうか.

快速の運行によって,鉄道で大学まで行く時間が25分から15分に短くなったとします.運賃は変わりません.

この学生は,通学時間を短くするために鉄道へ乗り換えるでしょうか.それとも,運賃の安いバスを使い続けるでしょうか.これまでバスを選んでいても,所要時間が変われば,選び直すかもしれません.

これまで快速の運行後
鉄道25分・350円15分・350円
バス35分・180円35分・180円

まとめ

日々の選択には,時間や費用,好みなどが関わっています.

この学生の一日には,通学手段や出発時刻,買物で立ち寄る店など,さまざまな選択がありました.それぞれの選び方には,所要時間や費用,本人の好みなどが関わっています.鉄道が速くなる場面で考えたように,条件が変わると,これまでの選び方が変わることもあります.

次への問い

では,人々の選び方を数式で表すと,何が分かるのでしょうか.次の単元では,政策の効果を考える場面から,行動をモデル化する意味を学びます.